バックコンタクトの太陽電池について記載しているページです。概要、メリット、デメリットについても掲載していますので、参考にしてください。
太陽電池の種類について
太陽光発電の主役とも言える太陽電池は、色々な種類があります。
種類によって電気を作る力や寿命、価格もだけではなく利点や欠点も違うので、太陽光発電に何を求めるかによって選択しないと思ったほど電気を作らないという事にもなりかねません。
太陽光発電に欠かせない太陽電池は、予算や使い方によって選ぶ必要があります。
太陽電池の種類
太陽電池の種類は、使われているシリコン(半導体)の種類で分ける事が出来ます。
結晶シリコン系
ケイ素といわれる金属を使って作られた半導体で、単結晶と多結晶の2つのタイプがあります。
単結晶はケイ素を薄くのばして1つの半導体に仕上げたもので、高価ですが発電効率が高く原子が綺麗に並んでいるため発電中のロスも少なく、環境が良いと爆発的に発電量が増えます。
変換効率は最大で19%程度あり、太陽電池メーカーの販売している製品の中でも上位モデルの製品に使われる事の多いものです。
多結晶は単結晶シリコンを作る際に切り落とした半導体の切れ端を固めて作ったもので、もともと余り物のシリコンを使うので安価でな割に変換効率は最大16%と価格と性能のバランスに優れます。
金属系
金属系シリコンを使った太陽電池で、CIS型やCIGS型、CdTe型に代表されます。
金属系の太陽電池は弱い光でも一定の発電量が得られるという特徴を持っていて、熱による変換効率の低下を余りしないので、過酷な暑さで日照時間の長い地域に向いています。
薄膜である事がほとんどで、薄いため弱い光でも発電しやすいのですが、変換効率が低いという欠点があります。
ただし、価格帯は安めで軽いので導入しやすいという利点も挙げられます。
アモルファス
非晶質半導体といわれるもので、ケイ素が原料です。
薄く作りやすく光の吸収率が高いという特徴を持ち、製造コストが安いという特徴があります。
太陽電池としては発電効率が低いのですが、熱による変換効率の低下を起こしにくいので日照時間が長く暑い地域向けの太陽電池です。
太陽電池以外にも、TFT液晶や光センサーなどに使われています。
ハイブリッド
結晶シリコンとアモルファスを組み合わせた太陽電池で、高価で発電効率に優れています。
現在の太陽電池ではハイエンドクラスに相当するもので、パナソニックのHIT型などがハイブリッド型です。
アモルファスの欠点と単結晶シリコンがお互いの短所を補うので、太陽電池の中でも発電効率は最高ランクです。
上記が今のところ主流と言える太陽光発電の種類です。
それぞれ特徴があり、導入費用も異なり、利点もあれば欠点もあります。
発電効率を求めるのならハイブリッドか単結晶シリコン型、価格の安さならアモルファス型が秀でていますが、何が最良かは設置する場所にもよるので、一括見積もりなどで複数業者から見積もりと予想発電量を調べておいてください。